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捻挫
- 2016年06月20日
靭帯は関節の適正な可動域の制限をしている他、安定性にも関与しています。
この関節に生理的可動域を超えた運動が強制されると種々の程度に靭帯損傷が起こります。
これが捻挫です。
捻挫は軽く靭帯損傷は重症ではなく、「捻挫=靭帯損傷」なのです。
【起こる部位】
1位:足関節(足首)
2位:膝関節
3位:肩関節
4位:肘関節
5位:手指
捻挫を受傷した場合、速やかに「RICE」を行って下さい。
R:安静
I:冷却
C:圧迫
E:挙上
一般に間違われているのがI(冷却)です。
市販の湿布を貼っている方をよくみかけますが、この湿布には冷却効果はありません。
冷たく感じるだけです。
湿布は痛み成分をブロックする為の薬を皮膚の表面から取り込むために使われます。
この処置は後の処置です。
患部は当然ながら炎症をおこし発熱しています。
又、血管の損傷により患部とその周辺組織は酸欠状態になります。
酸欠となった組織は死んでしまいます。
組織が死ねば、ケガを負った部分が広がってしまいます。
これを防ぐために氷によるアイシングは絶対不可欠となります。
「捻挫が癖になってます。」という方は、捻挫の初期治療に失敗した結果であり、これを元に戻す方法は手術しかありません。
「冷やすと治らなくなるから冷やすな!!」と指示していたスポーツ指導者も過去にはいましたが、これは全くの嘘ですのでしっかりと対応して下さい。
※ 柔道会場にて、高校生柔道女子選手